中国に対し医療観光(メディカルツーリズム)は未だに需要がある理由

医療観光(メディカルツーリズム)と言われると、発展途上国の富裕層が本国で対応できない疾患を、医療先進国である日本へ渡航し、医療行為を行う事をイメージすると思いますが、実際ではその通りです。
医療観光とは:Wikipedia の解説
特に、今まで中国の患者を標的する事が多く、主に人口が多い・地理的に近い・人種が近いなどが挙げられます。

しかしご存知の通り、中国は近年テクノロジーが急成長しており、複数の領域において、日本を上回る、更にアメリカよりも上回る分野も多く出てきています。
医療技術も例外ではありません。
そんな中、中国患者は本国ではなく、わざわざ日本へ行って医療行為を行う価値はあるだろうか?
この問題について解説していきます。

目次

中国の医療技術の発展

中国現時点の平均寿命は71.8歳であり、中国人民共和国建国(1949年)の35歳より2倍伸びています。
更に、大都会での平均寿命は、まったく先進国に劣る事はありません。
例えば、上海の平均寿命では、男性は81歳、女性は86歳になっています。
これはずれに世界最高寿命の日本(男性81歳、女性87歳)とほぼ同じレベルに達していることがわかります。
寿命はその地域の医療水準を判断する重要な要素なので、中国の大都会の医療水準は世界から見ても非常に進んてるといえるでしょう。

中国の医療技術が急成長した理由は、主に以下の点から挙げられます。

裕福になれば医療も良くなる

改革開放によって経済力を手にした中国は、ハード(医療機関・医療機器)・ソフト(医療体制・医師のレベル)などあらゆるところから医療の建設を行ってきました。
更に、医療や薬事において積極的に国際基準を導入することにより、一部の病院は世界トップクラスまで至っている。

IT化による急発展

経済発展により、病院の予算が多くなり、海外先端な医薬品や医療機器を買い占める事によって、簡単に病院の診療レベルを上げることが出来ます。
一方で、2010年までは病院のシステム(HIS・LISなど)がまだ簡素なものになっており、大学病院でも患者の検体取違いなども起こりゆる状況でした。
しかし、2010年以降中国のIT技術が急激に発展することによって、このような問題点も急速に改善しつつあります。
更に、クラウド式の病院管理システムなども展開しており、1つのシステムで複数の病院の電子カルテ・検体物流・患者健康管理・医薬品の在庫管理と購買管理を完結する動きがあり、この時点でコンセプト上は既に日本の現状より前へ進んでいる。

名医は元々医術が高い

医学は数学や物理と全く異なる点としては、経験科学である事。
中国は膨大な患者と症例数を持っており、医術のノウハウは非常に蓄積されやすい。
それによって、日本に全く負けない非常に優れた医師も輩出している。

では、中国の医学水準がこんなにも高いのに、中国患者が日本に来る意味とは?

中国の医療資源の不均衡

中国の医療の発達は、ピラミッドの頂点の一部しかすぎません。
医療の格差が非常に大きいからこそ、日本へ医療観光へ誘導する余地が出来てしまいます。

深刻な医療の格差

上下差が大きい

先進的な医学技術は一部のトップクラスの病院しか存在せず、中と下の病院はまだまだ水準が追い付いていません。
トップだけ見ると日本と同格更にそれ以上のものもありますが、平均的なレベルから見るとまだまだ日本に後れを取っています。

地域格差

上記通り、中国で、良い病院と良いお医者さんは大都会に集中しています。
地方にいる人間は良質な診療を受けることが出来ません。
それは特定機能病院が東京に多く集まってるとかとういうレベルの話ではなく、地方では高度な診療ができない病院が存在しなかったりするパターンが結構あります。
更に、かかりつけ医の信用度が非常に低く、非重篤な疾患も遠い移動をしてまでいきなり大学病院クラスから診療を受ける傾向が未だに非常に強い。
そのため、多くの人が少数の病院に集まってしまうという現象が起きている。
現在かかりつけ医・中小医療機関の底上げや、遠隔診療などの動きも国策として動いているが、改善はかなりの長期戦となるため、この問題はまだ数年続くことが予想される。

公立・民間病院格差

上記でも語りましたが、かかりつけ医や中小医療機関の信頼性・レベルが低い事についてだが、公立・民間病院の格差が主な理由でしょう。
ご存知の方はいるかもしれないが、中国の医療構造を研究する上で、公立病院と民間病院の違いは重要なポイントになります。
日本と違い、中国の公立病院の医療レベルは民間病院に対して、非常に圧倒的だといえるでしょう。
民間資本のトップレベルの総合病院は存在しないといっていいぐらいです(大学とかも同じ状況です)。
更に、2010年代までは、福建省の莆田系病院が中国の民間病院の90%を占していました。これらの病院は低レベルの医術とぽったくりのマーケティング戦略で、健康被害を多発させ、社会問題となっていました。
政府の取締により、問題のある病院は潰されたが、民間病院=やばいっていう印象は中国国民の意識に深く刻まれることになった。
2010年代以降、かかりつけ医・中小医療機関の底上げ政策、民間病院の強化政策が進められていますが、この状況をすぐに解決するわけではありません。

公立病院は法律により数が制限されており、数多い患者を対応しきれない。
民間病院は印象が悪く患者が行きたがらない。
これによって、医療機関の構造上も、患者の意識も、二重の不均衡になっている。

高度医療のコスト高騰

問題は不均衡の下限側だけではありません。
上限(先端の治療)が驚くほど高騰の問題もあります。
勿論日本でも、先進医療が保険適用外になってたり、最先端の診療は富裕層の特権になってしまう状況は起きていますが、中国では更に程度が強い。
例えば、日本で重粒子線治療うぃ受ける場合の相場は314万円に対し、北京や上海で受ける場合は約40万元(600万円以上)まで高騰してしまいます。

医療観光(メディカルツーリズム)のいくつかの考え方

中国の現状を述べてきましたが、如何にこれを活かしてビジネスを成り立たせるでしょうか?

日本しかない世界的なノウハウ

先ず、世界的見ても日本で圧倒的にアドバンテージがある診療は注目です。
例えば、画期的ながん放射線治療法である重粒子線治療法。これは機械がほぼ日本でしか作れないからです。(海外、中国では上海と北京にもできますが、正直信頼性が不明です、しかも日本より2倍近く高価である)
続いて、カテーテル治療です。心血管・脳血管疾患の際にカテーテルを血管に入れる手術です。これは医療技術というよりも、日本人の職人技を活かした手術です。当然海外でも施術は可能ですが、日本の医師の技が圧倒的に良い訳です。
この様な、日本でしかできない手術、日本が圧倒的にノウハウを持ってる診療行為に関しては、中国で該当する疾患で悩んでる富裕層の方に上手く設計された医療観光プランを提案すると、喜んで受けるのでしょう。

日本の均衡的な医術

続いて、上記中国の医療格差の所でも述べましたが、逆に言うと日本の医療格差は中国よりかなり平均的という事です。
何故なら、各疾患に対して、厚生労働省が定めているガイドラインがあり、余程先進医療または医師の手わざに依存する施術じゃない限り、治療の差は比較的に少ない。
それに対し、中国ではそのような共通基準は日本ほど完成されておらず、しっかりした治療が受けられるかどうかは医師と病院に依存します。
という事は、何が起きるかというと

一部の中国の患者にとって、そこそこ大きい手術を受ける際は、北京や上海の一流の病院で受けるよりも、日本に来て受けた方が品質も価格的も優れる場合がある。

これが中国の患者が日本で手術を受けた方が良い場合がある根本的な根拠である。

人間ドッグと美容整形

医療観光は治療だけではない。
人間ドッグも重要な要素です。
中国でも当然PET-CTやがん健診は出来ますが、日本の人間ドッグを観光資源と融合すると、これはこれで中国富裕層が喜ぶような贅沢な娯楽になります。
特に弊社は温泉観光地に提携している人間ドッグ専門の医療機関があり、まさにこの需要を満たすことが出来ます。
人間ドッグ+温泉は高年齢層向けだとすると、中国の若者(特に女性)に対して、美容整形は人気でしょう。
美容整形大国の韓国と違い、日本も得意分野があります(これは別記事で紹介します)。

弊社が出来る事

弊社は中国向けのWeb制作・SEO対策・プロモーション施策などを行っており、中国人富裕層から日本に集患するプランを提案できます。是非お問合せください

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