中国のWebマーケティングに不可欠なWeChatミニプログラム(微信小程序)の徹底解説

目次

Wechatミニプログラムとは


Wechatミニプログラムとは、中国人11億人が使われているWechat(LINEの様なコミュニケーションアプリ)に付随して機能するアプリケーションである。
一般的なスマホアプロケーションがダウンロードする必要があるのと異なり、Wechatに付随して動くため、ダウンロード不要でWechat内部での使用となる。
LINEの附属機能とも違い、Wechatの運営会社テンセントがミニプログラムをオープンソース化し、だれでも開発参入できるようにした。その結果現在では各企業・店舗・個人などが参入し、2019年春の段階で既に200超えのミニプログラムが登録され、今では中国で最も重要なWebサービスプラットフォームとなっている。

Wechatとは

中国のアリババと並ぶ最大のIT企業テンセントが出したインスタントメッセンジャーアプリケーションである。

日本人口1.2億人に対してLINEユーザー数は8000万人に対し、中国人口14億人に対してWechatユーザーは11億人もおり、
スマホ持ってる中国人は例外なくWechatを使用している
と言えるでしょう。凄まじい市場です。
ビジネスにおいて、中国人は名刺交換せずにWechat交換をすると言われるほどだ。
Wechatの機能と言えば:

  • チャットトーク
  • 無料通話
  • 決済機能
  • ファイルの転送
  • 企業などの公式アカウント
  • 多様なスタンプ
  • ミニプログラム

などが挙げられますが、ミニプログラム以外の機能はほぼLINEと同じと言って良いでしょう。
勿論LINEでもミニプログラムと類似した機能はありますが、殆ど公式アカウント連携機能です。
Wechat程大規模にオープンソース化して、数百万の企業が参入するところまではまだまだ至ってないわけです。
Wechatも公式アカウントでWebサービスを組み込むのが一般的ですが、それがミニプログラムとどのような違いがあるのかは後ほど説明します。

ミニプログラムの出現

テンセント社の最初のメジャー製品は1999年公開されたPCメインのインスタントメッセンジャーである。
そしてスマホ時代の到来により、2011年にテンセントはスマート端末向けにインスタントメッセージサービスをリリースし、それがWechatである。
2016年第二期(4月~6月)までに、Wechatは中国の94%以上のスマートフォンに浸透し、月間アクティブユーザー8億人に達し、そして2017年Wechatにてミニプログラム機能をリリースし、オープンソース公開し、第三者企業が参入できるようにした。

市場状況

2019年時点で、Wechatの利用者は11億人、Wechatミニプログラムユーザーは推定9億人、ミニプログラム公開数は120万超え、開発者は150万人。
勿論、中国人がメインに使っているアプリはテンセントのWechatだけではありません。
アリババのアリペイ、バイドゥの百度アプリなどもミニプログラムプラットフォームを展開しています。

そこでシェアを見てみると:

  • Wechatミニプログラム:120万
  • アリペイミニプログラム:6.5万
  • Baiduミニプログラム:1万

情報ソース:iResearchポータルサイト
ミニプログラム同士の競争でも、Wechatは断トツな最大シェアと言えるでしょう。

Wechatミニプログラムは何故重要なのか?

例えば同じ内容をWebサイトとWechatミニプログラムを作ったとします。
中国人にとって、ブラウザーでWebサイトを閲覧するよりも、ミニプログラムの方が閲覧されやすいし、見つけられやすいです。
何故なら今はスマホの時代で、スマホ持ってる中国人は誰でもWechatを使用しているからです。
ある意味、検索エンジンを上回る市場を持っています。
なので、中国向けにWebマーケティングする際は、日本の様にまずホームページから作って、そしてそこから色んな施策を考える王道的なプロセスが通用しない可能性が大きいです。
[clink url=”https://creascien.jp/baidurisk/”]

中国向けのWebマーケティングはどのような戦略でどのような施策を行うかは、勿論顧客層・製品特製などから総合的に考えなければいけませんが、少なくともWechatミニプログラムは大多数の状況において、もっともコスパーが良くて使いやすい施策手段であることは間違いないでしょう。

Wechatミニプログラムは何ができるのか?


ミニプログラムは凄く利用価値のあるもので、Wechatと連携するサブアプリケーションである事が分かった上、では具体的にどのように利用したらいいのかについて、説明していきます。
まずは、Wechatミニプログラムの基本機能について説明します。

  1. QRコードの読み取り:各ミニプログラムに単独のQRコードがあり、Wechatを搭載したスマホが紙・壁・モニターなどに映ってあるQRコードを読み取ればミニプログラムに入ることが出来ます。
  2. シェア機能:ミニプログラムの任意ページの内容を、wechatの他人へシェアすることが出来ます。
  3. チャット機能:勿論Wechat同士は会話ができますが、顧客と店側の人間もミニプログラムを通して会話する事が出来ます。
  4. 歴史記録:使用した事のあるミニプログラムはWechatアプリ内でリストとして並べられます、それによって自由にミニプログラムに入ったり、Wechatに戻ったり、もう一度ミニプログラムに入ったりすることが出来ます。
  5. 公式アカウントとの関連付け:最後に説明します。
  6. 検索機能:Wechat内部の検索エンジンで、ミニプログラムを検索することが出来ます。

1と2はミニプログラムにWechat内部での強力な拡散能力をもたらし、3は顧客とのコミュニケーション手段であり、4は顧客のミニプログラム継続使用を手伝います。
何れもサービス提供として不可欠な機能です。
では、業種業態によって、ミニプログラムはどのような使い方があるでしょうか?

ミニプログラムホームページ


会社または店舗のホームページとして使われます。
企業の場合はサービス内容の紹介、企業情報、求人情報、受注の為のお問合せ、サービスセンターなどを設置します。
店舗の場合は、お問合せとサービスセンターの他、メニューや部屋の情報、予約機能などを入れます。

ミニプログラムECサイト


ミニプログラムの中でECが完結します。
つまり、スマホ一台、Wechatミニプログラムで買い物が出来ちゃいます。
カート機能は勿論、ネット決済もWechatPayと相性が良く、顧客が気軽にショッピング出来ます。

ミニプログラムWebサービス


チケット販売、動画配信、ホテル予約、スケージューリング、会計など、様々なWebサービスをミニプログラムで実現できます。
特に片手のスマホ操作で完結したいWebサービスに関しては、Webサイト入り口型よりは有利です。
また、有名なWebサービスに関しては、Webサイト上のサービスとWechatミニプログラム両方作成し、連携される場合も非常に多いです。
BtoCのみならず、BtoBの業務アプリケーションとしても使えます。

ミニプログラムメディア


ブログ、オウンドメディア、飲食や美容のポータルメディア、レシピ表など、情報発信の媒体として使えます。
スマホユーザーとWechatユーザーが多い中、場合によってはWebサイトで構成されたブログやメディアよりPVが稼ぎやすいです。
勿論ASPと連携し、ミニプログラムを使ったアフィリエイトも存在します。

中国進出する日本企業にとっての意義

では、中国進出する日本企業にとって、
どの様な企業にとってWechatミニプログラムに向いてるのか?
どの様にWechatミニプログラムを活かして良いか?
どの様な強みがあるのか?

もっと気軽でコスパー高い情報発信・プロモーションの促進


予算はある程度限られているが、中国にプロモーションを行いたい中小企業やインバウンド向けの店舗に非常に向いています。
Wechat内での拡散性が強いため、SEOやリスティング広告よりが遥かに低コストで同程度のインプレッションを獲得できます(勿論業種や商品によります)。
そこで、知名度を上げ、商品の購買や来店へコンバージョンさせます。
情報発信も同じです。
中国人が片手でスマホ操作して、電車に乗ってる時もトイレにいる時もベットに入っているときも、Wechatで友達とチャットしながら、Wechat内でミニプログラムを開いて興味のあるコンテンツを読む。
そして興味のあるものに対し友達に拡散する。
この操作プロセスは、日本でスマホWebサイト閲覧したりLINEで共有したりよりはスムーズであり、中国人の日常習慣となっています。

開発コストの削減


Webサービスをアプリケーションの形で中国で展開する場合、APPではなくミニプログラムを選択するのも良いでしょう。なぜなら:

  • APP開発より遥かにコストが低い。更にAPPはOSとAndloid両方対応しなくていけないのに対し、ミニプログラムはWechatに付随する為、簡単な機能であればWechatが提供しているプラグインで対応できますし、複雑な機能もWeb上の開発手法でJavaやphpで動かせばいいので、何れAPP開発よりコストが低いです。数百万のアプリケーションを数十万で同じ機能のミニプログラムで実現可能です。
  • 上記と同じ理由、開発が速いです。数か月に渡る開発周期を1ヶ月以内に済ませる事が可能です。
  • 拡散が簡単。APPはAPP-Store内部の検索順位、またはWeb・SNS上のプロモーション・広告を使用してユーザーを広める必要がありますが、ミニプログラムならWechat内部で比較的に簡単に広めることが可能です。

決済行為がスムーズ


中国で2番目に使われているQR決済WechatPayは、ミニプログラム内で簡単に決済を完結することが出来ます。
これは特にEC系のミニプログラムにとって非常に有利です。
尚、競合の為、Wechatミニプログラム内ではアリペイは使えません。
しかし、物販ですべての顧客に網羅するには、TAOBAOの店舗とEC系Wechatミニプログラム両方展開するのが良いでしょう。

Wechat公式アカウント(微信公衆号)とは?

Wechat公式アカウントは、LINE公式アカウントとほぼ同じ様なものと捉えてください。
LINE公式アカウントと同じように、公式情報の発信・メルマガだけではなく、クーポン・予約・決済など色んなWebサービス機能も可能です。
そこでこの様な質問が出てくると思います。

Wechat公式アカウントとWechatミニプログラムは結局何が違うの?

では解説します。

公式アカウントとミニプログラムの区別

Wechat公式アカウントとWechatミニプログラムの違いについて、表面と本質の2方面から話します。

表面上:開くところが違う


Wechat公式アカウントはLINEと全く同様で、友達の中に公式アカウントがあるという感じです。
尚、Wechatミニプログラムは全く別の所から開くことになります。

本質上:テンセント内部での区別の仕方

一番重要なのは、公式アカウントもミニプログラムも公開する際に、中国法人がテンセントへ審査を申し込まなくてはいけません。
余程反体制的または反倫理的なものじゃない限り、簡単な審査ではありますが、申請するには中国法人はどうしても必要です。
一中国法人には、公式アカウント最大2個、ミニプログラム最大50個が制限されています。
これはどういうことなのかというと、

中国法人を持っていない日本中小企業または店舗は、そもそもWechat公式アカウントを運用する選択肢は存在しない。尚ミニプログラムなら、50枠もあるので、中国で代理法人に委託する事が可能です。

公式アカウントとミニプログラムの使い分け

上記の記載通り:

大企業の場合(中国法人所有の場合)

中国法人の名義でWechat公式アカウントを運用するのは良いでしょう。
情報発信をメインとし、一部のサービス(EC、店舗予約、他のWebサービス)などはミニプログラムを量産し、公式アカウントと連携するのは良いでしょう。

中小企業や店舗の場合(中国法人所有しない場合)

Wechatミニプログラムのみを運用し、名義は中国で代行業者を借りるのが良いでしょう。代行業者がミニプログラムの公開申請、サーバーの保守などを年間数万円~十数万円でやってくれます。

* 弊社にミニプログラムの制作を依頼した場合、名義貸し・公開申請・保守も責任もってやらさせていただきます。

中小企業はWebサイトとミニプログラムどちらを選択するべきか?

Wechatミニプログラムがこれほど重要なら、ホームページ作らずミニプログラムのみで良いじゃないかって声もあると思います。
実際これは中国国内のWebマーケティングでも時々上がる話題です。
これは業種は何か、顧客層は何か、商品やサービスの特性は何かによって、一概には言えません。
例えばBtoCの物販や路面店はミニプログラムが向いていますが、製造業のBtoBのサービス提供ならホームページを優先した方が良いでしょう。

中国展開の日本企業なら、両方作るのが良いでしょう。


ミニプログラムは機能性と宣伝性、ホームページは信頼性と安心感。両方作っちゃいましょう!
これは弊社の観点です。
何故なら、中国で未だになりすましの日本企業、日本製品の模倣品、または架空日本製品などは途絶えない状況です。
例えば中国の消費者はミニプログラムで日本製品を見つけて、本当にこのブランドは日本製品なのかを調べる場合があります。そこで中国語のホームページがあると圧倒的に信頼度が上がります。

両方作ると高くないの?って心配の方、心配は不要です。

弊社は業界では最安の中国語Webサイト制作とWechatミニプログラム開発サービスを提供しております。
予算そんなにないのに中国展開してみたい・インバウンドで中国顧客を集客したいって中小企業の方、是非相談してみてください!

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