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100万円以下の予算ならWebサイトをオリジナルデザインで作る必要はない

CreaScien代表のSAKAIです。
Web制作業界への進入はまだ3年弱の私ですが(2020/10時点)、50件以上のWebサイトを制作し、納品してきました。
今回は、Web制作について、テンプレートの使用とオリジナルデザインの作成について語っていきたいと思います。

結論から言いますと:

100万円以下の予算なら、適切で優良なWordPressテンプレートを使ってカスタマイズした方が、お客様にとってもっと良い結果が得られる可能性が高い(尚LPはこの限りではない)

というのは私の見解になります。
Web制作同業者から凄く嫌われそうな記事タイトルになりますが、これについてゆっくり解説していきたいと思います。

目次

オリジナルデザインとテンプレート

Web制作者目線からすると、通常のWebサイトは2種類の制作方法があります。

  • オリジナルデザイン:0から仕様とデザインを設計して、実装する方法
  • テンプレート:既存のテンプレートをカスタマイズして、自分のサイトにする方法

基本的に予算をかける場合はオリジナルデザインで作るし、コスト削減またはすぐにサイトが欲しいときはテンプレートで作るという認識です。

オリジナルデザインでのWeb制作過程(WordPressの場合)

  1. 要件定義
  2. ワイヤーフレームの作成
  3. コンテンツの作成
  4. デザインの作成
  5. コーディング
  6. CMSの実装
  7. サイトの公開

オリジナルデザインでは、0から構成を考えて、それに沿ってデザインを構築して、実装する必要があります。

0から作る事や、デザイナー・マークアップエンジニア・CMS実装エンジニアなど様々な担当に分かれておるので、工数的にも人件費的にも高くなります。

しかし、0から作成するからこそデザインに柔軟性があり、明確なブランディングイメージがある場合や、お客様の強いこだわりなどがある場合、それらの要件を上手く表現することが可能です。

テンプレートでのWeb制作過程(WordPressの場合)

  1. 要件定義
  2. 適切なテーマを決定
  3. CMS実装
  4. コンテンツの作成と流し込み
  5. デザインのカスタマイズ
  6. サイトの公開

WordPressには様々なテーマがあり、画像と内容を差し替えるだけで別のサイトとして作り変える方法。
非常に快速にサイトが出来上がるのと、工数が少ない分コストカット効果が顕著です。

しかし適切なテンプレートを探す事が肝心であり、適していないテンプレートに無理やりコンテンツを差し込んだところでただの品質の悪いサイトになってしまいます。
また、テンプレートの仕様により、デザインの柔軟性が制限され、お客様が望んているデザインを再現できない可能性があります。

近年、WordPress有料テーマが進化しており、テンプレートも画像と文章を当てはめるだけのものではなく、モジュールを組み立てて目標の構造を構築する事が可能になってきました。故にデザインの柔軟性も改善しつつあります。

100万円以下の予算ならWordPressテンプレートで作った方がいい理由

通常は20-30万以下のサイトはテンプレートで作成し、それ以上数十万のサイトはオリジナルデザインで作る事は、Web制作業界での常識となっていますが、何故私はその「オリジナルデザイン制作するライン」を約100万円という低くない金額に設定しているのか?

それは、「WordPressテーマ自身のアドバンテージ」と「残った予算でやることがある」という二つの理由があります。

Webサイトの根本的な目的

簡単な例を挙げると

  • コーポレートサイト:会社の認知度を増やす、サービスについて問合せを受ける
  • ECサイト:商品の認知度を増やす、商品を買ってもらう
  • 採用サイト:会社の認知度を増やす、求職者に応募してもらう

などありますが、根本的に言うとこうなります。

アクセス数を増やす、コンバージョンを増やす

では、具体的にどう落とし込むのか?

アクセスを増やす

  • SEO対策:検索エンジンで関連キーワードの上位表示されること
  • Web広告・YouTube動画・SNSを使ったプロモーションを行うこと

コンバージョンを増やす

  • 分かりやすさ:Webサイトが分かりやすく、流入した閲覧者がお問い合わせ/購買へ繋ぎやすくする
  • インパクトの強さ:クリエイティブなデザインやコピーライトで流入した閲覧者の興味を惹かせ、お問い合わせ/購買へ誘導する

つまり、他の集客運用予算(Web広告・YouTube動画・SNS運用など)を除いて、作ったWebサイトは「SEO対策しやすいかどうか」「コンバージョン率が高いデザイン・構成かどうか」というのが品質基準になります

100万円ギリギリな予算でオリジナルデザインを作ってしまうデメリット

正直言って、100万円以下の予算でオリジナルのデザインをしても、クライアントの自己満足の見た目だけ綺麗なサイトが出来るだけで、実際効果は非常に出にくいです。
その理由は主に二つ:

SEO内部対策やコンテンツマーケティングに回せる予算がない

オリジナルのデザインは、ヒアリングして、ワイアー(構造)設計して、デザインして、コーディングして、CMS実装を行い、サイトが出来上がるまでプロセスが多く、ディレクター・デザイナー・エンジニアが協力体制で行う必要がある為、非常に人件費と工数を消費してしまいます。

100万円をほぼ使い切ってしまい、以下の施策に回せる予算が減ってしまいます。

SEO内部対策

HTML5規則に沿ったコーディング、サイトの軽量化、title・discription・h1・h2などの最適化は勿論、離脱率を避けるためのサイト内部リンク構造の設計やサイト運用する上でのSEOメンテナンスのし易さなども非常にサイトのSEO的品質に関わってきます。
これらを全部含めると、優秀なマークアップエンジニアだけでは対応しきれない。対応し切る為にはSEOコンサルタントもつけるか、Webマーケティングの知見を持つ単価の高いマークアップエンジニアで対応して頂くか、非常にコストが掛かってしまいます。

コンテンツマーケティング

Webサイトの根本となるのはその内容、即ちコンテンツです。
幾らSEOのテクニックを使っても、コンテンツ自体がダメな場合はどうしようもありません。
お客様から直接渡された文章をWebサイトに書き込むだけでは、結果が出るようなコンテンツが作れません。
成果を出すためには、優秀なSEOコンサルとWebライターによるコンテンツの設計が必要になります。

特にGoogleが「権威性」「独自性」「専門性」を重視するようになった中、コンテンツ品質はSEOにおいて最重要の要素と言ってよいでしょう。

以上から分かる事は、SEOに確実な成果を出すには、マークアップからコンテンツ作成まで予算を掛けないといけません。

更に、優秀なデザイナーにサイトをデザインしてもらう必要もあるし、デザイナー・エンジニア・ライター・SEOコンサルの間の連携とコミュニケーションも必要。

100万円は足りるのでしょうか?

少なく私は疑問に思います。

余程予算を掛けたデザインじゃない限りオリジナルはあまり意味はない

SEOに成果出しても、コンバージョン率が少ないと結局成果に繋がらない、なのでデザインが重要、オリジナルで設計する必要がある、テンプレで何が出来るんだ!!!

と思う人いるかもしれませんが、言いたい事非常に分かります。

しかし私の経験上、100万円以下でオリジナルデザインのサイトは、品質的に優秀なWP有料テーマと比べると、それ程デザイン上の優位性を感じていません。

それは、クライアントの自己満足的な要望で作っているからです。

本当に結果の出るデザインは、調査や競合分析から推論を作りだし、それに基づいてデザインを作成し、更に場合によって分析を入れてABテストも行い最終的なデザインに到着する訳です。

ここまでやると、幾らかかりますか?残った予算でマークアップ・実装・内部SEO・コンテンツマーケは出来ますか?

出来ないでしょう~

優良なWordPressテーマがお勧めな理由

では、100万円以下の予算で、オリジナルで設計せずに、優良なWordPressテーマでWebサイトを作成した際に、どういうメリットがあるのでしょうか?

コンテンツマーケティングに最大限の予算を投入できる

クライアントが作って欲しいWebサイトとピッタリなWordPressテーマがもし見つかれば、デザイン費用は低くて10万円、高くても30万円程度で済みます。

マークアップはCSSのカスタマイズのみで済むので、コーディング費用も浮きます。

優秀なWordPressテーマであれば、基本的なSEO内部対策は既に整っており、あとは設定するだけ。内部リンク構造の構築も便利。SEO内部対策の費用も浮きます。

残ったお金はどうする?

優秀なSEOコンサルとライターを使って、サイトの内容を「権威性」「独自性」「専門性」のある最高なコンテンツに仕上げるのです!

ある程度のデザイン品質が担保できる

優良なWordPressテーマであれば、各パーツのデザインはそれぞれの道理がある。
即ち、過去の経験を基づいた、「こういうデザインはコンバージョン率が高いだろう」という要素を大量に採用している。

これである程度のデザイン知見がある担当者、もしくはWebデザイナーが非常に少ない工数を使えば、ある程度理想なデザインを作れるわけです。

寧ろ、下手にデザイナーにオリジナルデザインを依頼すると、逆にテンプレート以下のデザインが出来てしまう失敗も少なくありません。予算がない時は特にそうです。

WordPressテーマは進化している

テンプレートっていうのは、仕様が決まってて、そこに決まった数の画像と決まった量のコンテンツしか入れられないというイメージを持っている方多いと思います。

その考えは少々古いです。

現在WordPressテーマは進化しており、テンプレートデザインではなく、モジュール組立デザインになっています。
即ち、WordPressテーマでありながら、WIXやSTUDIOの様なWebサイト構築SaaSと似たような使用感覚になってきました。
(且つ、WordPressはWIXやSTUDIOと比べてSEO的優位性が半端なく高いです)

モジュール組立デザインであれば、テンプレートに縛られずに、クライアントが望んだ仕様やWebサイト構造を自由に作り出すことが出来ます。

こういう場合はWordPressテンプレート作成が向いてる

  1. Web制作予算が100万円以内
  2. 作りたいサイトとピッタリなWordPressテーマを入手できる
  3. SEOに成果出したい、アクセスを増やしたい
  4. 特にこだわりのデザインはない
  5. クライアントが自分でも簡単な保守運用がを出来る様になりたい
  6. 制作対象はLPではない

広告運用を前提とするLP(ランディングページ)はオリジナルでデザインする派です。ここでは10-50ページのコーポレートサイトを対象に語っています。

低価格で結果を出せるサイト制作は弊社にお任せください

弊社は、モジュール組立デザインとコンテンツマーケティングを使って、最小の予算で最大の成果を出すWeb制作が得意です。

特に医療・薬事・バイオ領域であれば、弊社の医療系専門家でコンテンツを内製出来る為、他のWeb制作会社が出来ない様な事を更に低コストで実現する事が出来ます。

また、予算がかけられる方にはオリジナルデザインのWeb制作も勿論対応しております。

是非サービス概要の方をご覧ください。

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この記事を書いた人

KO SAKAI CreaScien 代表

株式会社CreaScienの代表取締役です

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